農薬通信
2008年1月号『一般』

登録日2008.1.22

|||||||  新規水稲用除草剤「ワイドアタックSC」  |||||||

 ワイドアタックSC(有効成分:ペノキススラム)はダウ・アグロサイエンス社が開発した茎葉散布型の新規水稲用除草剤です。本剤は水田に発生する幅広い雑草に、1成分で効果を示すことが大きな特長です。既存の水稲用除草剤は、主にノビエに効果を示す成分と広葉雑草などに効果を示す成分とを2〜4成分組み合わせた混合剤が一般的ですが、薬剤成分が1剤のワイドアタックは使用(成分)回数の削減に有効です。

< 特 長 >

  • 低薬量(投下有効性分量3.75g/10a)かつ1成分で、きわめて広い殺草スペクトラムを示します。
  • 砂壌度のような薬害の出やすい条件でもイネに対して安全性が認められています。また、寒冷地〜暖地でも安全性が確認されています。
  • 茎葉散布剤ですが残効性が認められています。落水後、茎葉散布時に土壌表面に落ちた成分が、後から発生する雑草を2週間程度抑えます。

< ワイドアタックSC 登録内容 >

作物名
適用雑草名
使用時期

適用土壌

使用量
ペノキススラムを
含む農薬の
総使用回数
使用方法 適用地帯
薬量 希釈水量
移植水稲
水田一年生雑草、
マツバイ、
ホタルイ、
ウリカワ、
ミズガヤツリ、
ヘラオモダカ(東北)、
セリ(関東・東山・東海・九州)、
ヒルムシロ(関東・東山・東海・九州)
移植後25〜40日
(イネ6葉期以降、
ノビエ5葉期まで)
但し収穫30日前まで
壌土

埴土
100ml

10a
100L

10a
2回以内 落水散布 全域
(北海道を除く)の
普通期栽培地帯及び
関東・東山
・東海・九州の
早期栽培地帯

< その他 >

  • ワイドアタックSCは体系処理の中・後期剤として、イネの移植後25日から40日までに落水処理します。処理後10日ほどで雑草の生育停止と雑草全体に黄化症状が顕著になり、処理後2〜3週間ほどで枯死に至らしめます。
  • 有効成分であるペノキススラムは、植物体内の分枝アミノ酸、バリン、ロイシン、イソロイシンの生合成酵素であるアセトラクテートシンターゼ(ALS)を阻害します。ただし、同じ作用機構を持つスルホニルウレアの阻害点とは酵素上の阻害位置が違うか、または阻害様式が異なっているとされています。したがって、いわゆるSU抵抗性雑草に対しても効果が認められます。
<  主な使用上の注意   >
  • 本剤は懸濁性液体なので、使用の際は容器をよく振って均一な状態にしてから所定量を取り出してください。なお、希釈は正確に行ってください。
  • 散布液は使用当日に調整してください。
  • 薬害の恐れがあるので、展着剤は添加しないでください。
  • 移植水稲では、散布前にできるだけ落水か浅水状態にして水の出入りを止め、まきむらのないよう均一に散布してください。
  • 散布後少なくとも2日間(浅水処理は3日間)はそのままの状態を保ち、入水、落水、かけ流しはしないでください。また、散布後降雨があっても落水しないでください。
  • 処理後1日以内に降雨があると効果が不十分になる恐れがあるので、晴天の持続するときを選んで使用してください。
  • 本剤は生育期に入った雑草に効果がありますが、雑草、特に多年生雑草は生育段階によって効果にふれが出ますので、必ず適期に散布してください。ホタルイは花茎抽出始まで、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカは4〜6葉期まで、オモダカ、クログワイは草丈30cmまで、ヒルムシロ、セリは生育期までに散布してください。
  • 薬害の恐れがあるので重複散布を避けてください。
  • 軟弱苗では薬害の恐れがあるので使用は避けてください。
  • 本剤の使用に当たっては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けてください。

※  登録内容を守り、ラベルに記載されている注意事項を確認して安全にご使用ください。


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