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農薬通信
2000年6月号『果樹・一般』

登録日2000/06/01

|||||カタツムリ(ナメクジ)防除||||||
  梅雨時期をむかえると、カタツムリやナメクジの恰好の生育条件となり、活動範囲が広がり作物への加害も増加 します。基本的に夜行性で夜加害し、昼間は土中や敷草下に潜んでいますが、曇雨天時などは昼間でも活動します。これまでの一般的な事例では、花卉・野菜類の食害と移動跡が問題となっていましたが、果樹類でも環境条件によって被害が発生しています。特にハウス栽培では、温度・湿度などの好適条件が揃うため、被害が多くなる事例が見られます。今月は使用方法別に、カタツムリ・ナメクジの防除剤を紹介します。

①
粒剤による防除
誘引し、食べさせて効果を示します。湿潤な夕方の処理が効果的です。降雨や散水などで濡れると溶解しやすく、残効が短くなります。2〜3日は水がかからないようにしてください。空缶などの下においてもよいでしょう。

*
ナメハンター(1kg)・ナメキット粒剤(500g):
1平方メートル当り2g程度を散布するか、まとめて配置する。
* グリーンベイト(2kg):
  1平方メートル当り5ヶ所程度に、約30粒をまとめて配置する。コオロギ・ネキリムシ等にも効果。

②
散布による防除:マイキラー(500ml)
100〜200倍に希釈して、圃場周辺等に散布します。誘引作用があり、薬剤処理した部分に触っただけで効果を示します。作物に直接散布することはできませんので、周辺部又は雑草地等の生息地に散布してください。

③
シート剤による防除:ナメシート(幅5cm×長さ10m)
果樹類の樹幹・鉢物類に1周するように巻き付けホッチキス等でとめます。発生前に取り付けることにより、忌避効果を示します。耐雨性に優れ、2ヶ月の効果があります。

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