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農薬通信
2002年7月号『一般』

登録日2002/07/12

||||||| ナスの青枯れ病防除にバリダシン液剤 |||||||

 ナスの青枯病はその症状が激しく被害が大きいこと、伝搬が容易であること、防除が困難であること等から全国のナス産地で重要な病害となっています。
 露地では気温の上昇とともに発生が見えはじめ6月から盛夏にかけて多発します。
 青枯病の原因となる細菌は水分を含んだ土壌中で5年以上生存が可能で、水により容易に伝搬されます。 
 本病害に対する防除はこれまで定植前の土壌消毒のみで、生育期に処理が可能な薬剤はありませんでした。
 今回登録拡大となったバリダシンはナスの青枯病に対して生育期に茎葉散布できる薬剤です。 

< バリダシン液剤の適用病害と使用方法 >
一般名:バリダマイシンA  5.0% (普通物、A類)
細菌性病害(赤字)に適用がある作物を抜粋して表示してあります。

作物名
適用病害虫
希釈倍率
使用時期
使用回数
使用方法
なす 青枯病
800倍
収穫前日まで
8回
散布
レタス すそ枯病
腐敗病
収穫7日前まで
3回
キャベツ 株腐病
黒腐病
5回
にんにく 春腐病
はくさい 軟腐病
500倍
収穫3日前まで
3回
たまねぎ 腐敗病
5回
かんきつ かいよう病 収穫14日前まで
4回
もも せん孔細菌病 収穫7日前まで


< バリダシン液剤・ナス青枯病防除のポイント >

本剤は青枯病菌の増殖を抑え、発病を遅延させて収量増を図ることが目的のため、発病前から早め、早めに散布してください(例年の初発の1ヶ月前頃)。  
  1. クロルピクリン剤やバスアミド微粒剤等の土壌消毒剤との体系処理が基本です。
  2. バリダシン液剤を10〜14日間隔で定期散布を行ってください(8回以内)。

< 他剤との混用 >
以下の薬剤との混用で、薬害が認められていない事例があります。

  1. 殺菌剤
    アミスター20(FL)、ダコニール1000、フルピカ(FL)、モレスタン(水)、ロブラール(水)
  2. 殺虫剤
    アグロスリン(水)、アディオン(乳)、アドマイヤー(水)、アファーム(乳)、アプロード(水)、コテツ(FL)、スピノエース顆粒(水)、ゼンターリ顆粒(水)、トレボン(乳)、ノーモルト(乳)、ベストガード(水溶剤)
  3. 殺ダニ剤
    オサダン(水)、ダニトロン(FL)、バロック(FL)

< その他 >
トマト、キクには(秀芳の力等)には薬害を生ずるおそれがあるので、かからないように注意して散布してください。
使用にあたっては使用方法、注意事項等をご確認の上、適正使用をしてください。


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