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農薬通信
2004年10月号『果樹』

登録日2004/10/19

||||||| コスカシバの防除 |||||||


 コスカシバの秋防除の時期になりました。10月から11月中旬に越冬前のふ化幼虫を対象に薬剤防除を行ってください(下表)。その際寄生部位の主幹や太枝に薬液が十分かかるよう心がけるとともに、効果を安定させる目的でサントクテン、ハイテンパワー等の浸透性展着剤を加用してください。
 コスカシバは年1回の発生で、幼虫が樹皮下で越冬します。成虫の羽化は早いもので5月頃よりはじまり10月頃まで続きますが、その最盛期は9月頃といわれています。樹皮上に産まれた卵からふ化した幼虫は樹皮の割れ目などから食入し、虫糞を出します。被害部位からは樹脂が流れ出て、寄生が多い場合は樹勢を著しく低下させます。


食入した幼虫

食入した幼虫

 

< 主なコスカシバ防除剤 >

薬剤名
作物名
希釈倍数
使用時期
本剤の使用回数
トラサイドA乳剤
もも
200〜300倍
発芽前(休眠期)
5回以内
おうとう 200倍
落葉後〜萌芽前
(幼虫食入初期)
ボーラーカット もも 100〜200倍
発芽前(休眠期)
3回以内
ガットキラー乳剤 50〜100倍
休眠期
(落葉後〜萌芽前)
6回以内
おうとう
小粒核果類※ 2回以内


※小粒核果類は、あんず、うめ、すもも(プルーン、プラム)を示します。
☆実際の使用に際しては使用基準を守り、適正に使用してください。


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