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農薬通信
2010年2月号『果樹』

登録日2010.5.10

|||||||  茎葉処理除草剤の秋冬期散布  |||||||

 春先に果樹園で見られる雑草の多くは、前年の秋に発生し越年した雑草(一部多年生雑草)です。ホトケノザ・タンポポ・スズメノカタビラ・ハコベ・オオバコ・オオイヌノフグリ・ギシギシ・ヒメオドリコソウ等、これらの雑草に対して、秋冬期にラウンドアップマックスロードやタッチダウンiQを散布(処理時期は12〜2月頃が目安)することで、春の除草作業を冬のうちに済ませておくことができます。

この時期のラウンドアップやタッチダウンは、枯れるまでに1〜2ヶ月間かかりますが、受粉・摘花・摘果等、春先の作業が始まる頃には雑草がほとんど枯れており、心配ありません。

<  秋冬期散布の利点 >

  • 春草除草の省略
    夏草の発生がはじまる5月下旬から6月上旬まで雑草防除の必要がなくなり、春の除草作業が省略できます。
  • 果樹の生育環境改善    
    春先から果樹園の下草がない状態で、雑草との養分・水分の競合がなくなります。また、雑草が少なくなることで地温の上昇がすすみ、果樹の初期生育がよくなります。
  • 病害虫の発生しにくい環境づくり    
    果樹園の下草で越冬するハダニ等害虫類の生息場所をなくします。
  • 作業の効率アップ    
    受粉・摘花・摘果等、春の農作業時に草丈の高い雑草がないため、作業効率が上がります 

         

< 秋冬期散布の事例紹介 >

写真は露地ぶどう園において2009年2月上旬に散布し、同年5月下旬に調査した際の散布区(写真手前)と無散布区(写真奥)の境目を撮影したものです。無処理区には雑草が繁茂し、特にキク科の草丈の高い雑草が圃場作業の妨げになっているのに比べ、処理区は雑草の再生がほとんどなく春先の除草作業が軽減できました。

写真

※ 登録内容を守り、注意事項を確認するとともに周辺作物へ飛散させないよう、正しくご使用ください。


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