山梨大学の物質生命工学科で学び、卒業研究では、ワインに含まれているポリフェノールの分析をしました。その過程で研究のおもしろさに触れ、卒業後もできれば研究職に就きたいと考えるようになり、県内外で広く就職活動をするなかで出会ったのが、アセラです。
入社後は、分析センターや食品理化センターに技術員として勤務し、水や土壌、食品成分の分析、食品の商品開発など、幅広く経験させてもらっていたのですが、入社9年目に出産のため退職しました。弊社には産休、育休制度が整っていて、職場にそれを受け入れる土壌もあります。実際、産休や育休を取得していた先輩や同僚もいたのですが、私の場合は、いろいろと考え家族とも相談した上で出した結論が「一旦立ち止まってみよう」であり、退社という選択でした。
その後は専業主婦になり、家事や育児をしていたのですが、上の子が3歳、下の子が1歳になった頃から、「このままでいいのかな」という漠然とした思いが沸き起こるようになり社会復帰を考えるようになりました。一方で、ブランクがあり、家事や子育てもあるなかで、本当に働けるのだろうかという不安もありました。どうしたものかとあれこれ考えていたとき、アセラ時代の同期を通して技術員を募集していることを知り、「かつて勤務したアセラでなら、もう一度頑張れるかもしれない」と連絡しました。そして、まずは時短勤務の嘱託社員として採用いただき、翌年、正社員になりました。
現在は、分析センターに所属し、技術職としてフルタイムで働いています。担当しているのは環境分析。工場排水や井戸水、上水が、環境基準を超えていないか、土壌にどのくらいの有害物質が含まれているかなどを調べています。成功が前提の仕事なので、相応のプレッシャーを感じながら分析を進めていくのですが、それだけに、自分の思い通りの結果が出たときや、ぴたっと数値がはまったときは爽快です。また、自分の仕事が地球の環境保全や安心安全な生活の一端を担っているということに、やりがいや誇りも感じています。
復帰直後は、ブランクがあり、戸惑うことも多々ありましたが、上司を始め部署内のみなさんにあたたかく迎えていただき、安心して仕事に取り組むことができました。子どもがまだ小さいため、急な発熱などで幼稚園から突然呼び出されることも珍しくないのですが、そんなときも快く送り出してもらえるので、とても働きやすいと思いますし、ありがたいなと感じています。
新卒採用後もそうでしたが、復職後もいろいろと挑戦させてもらっていて、許容範囲が広がっていると実感しています。家庭との両立は大変な面もありますが、働くことが楽しいと思える環境がアセラにはあるので、これからもできることを増やし、成長して、会社の戦力といえる存在になれたらと思っています。