リクルート – 社員インタビュー
アクア事業部 水処理R&Dセンター 技術員 古屋 直弥
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アクア事業部 水処理R&Dセンター 技術員

古屋 直弥

33歳 山梨県出身(2021年入社)
慶応義塾大学 理工学部卒業

慶応義塾大学では有機化学系の研究室に所属し、反応開発や合成系の研究に夢中で取り組んだという古屋直弥さん。糖やアミノ酸といった安価なものから、何十工程も積み重ねて新たな化合物を作り出すという緻密な実験も経験してきました。そうした経験を活かし、アクア事業部 水処理R&Dセンターで活躍しています。

世界規模で課題となっている水環境の保全に挑むアクア事業部

所属するアクア事業部は、現在世界規模でその重要性が叫ばれている水環境の保全に対応している部署。私は、工場排水や下水の処理に最適な薬剤を選定する業務を担当しており、営業担当から上がってくる、「こういった工場で、こういったニーズがある」といった案件を受け、さまざまな条件を考え実験をした上で、最も合った薬剤を選定したり、場合によっては新たに合成したりして、提案しています。

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工場排水や下水には環境基準が定められており、汚れたままの水を河川に放流することはできません。そのため、工場や下水処理場では、薬剤を用いて汚水を安全な状態に戻してから河川に放流するのですが、汚水に含まれている成分によって使用すべき薬剤は異なります。また、水は、取水地によって硬度や含まれるミネラル分も違っており、その微細な違いも薬剤の効果に影響します。アクア事業は全国展開しているため、取引先も、持ち込まれるサンプルも、北は北海道から南は九州まで広範囲にわたっており、それぞれの水の特性も考慮した上で、膨大に存在する薬剤のなかから最適な薬剤を選定していくというのはなかなか難しく、試行錯誤の連続です。実験を積み重ねてようやく結果を導き出せるという地味な作業でもあるのですが、それだけに追求していく過程にはおもしろさがあり、最適なものが見つかったときの爽快感や達成感、さらにはそれが採用されたときの喜びも大きいと感じています。

おもしろさもやりがいも大きな仕事。
現場での研究活動にも挑戦していきたい。

数年間、家業の農業を手伝っていたのですが、かねてから抱いていた化成品を扱う企業で分析や研究の仕事がやってみたいという思いが膨らみ、昨年アセラに就職しました。企業人としてのスタートは遅くなりましたが、上司をはじめ部署のみなさんに丁寧にご指導いただき、成長を感じながら、日々仕事に取り組んでいます。アットホームな社風で人との距離も近く、職場は和やかな雰囲気ですし、風通しの良い働きやすい職場だと感じています。 また、私が最適な薬剤を選定することで、取引先のコストダウンにつながったり、より効果的な水質改善が可能になって地球の環境保全につながったりと、非常に意義深い仕事をやらせてもらっているとも思っています。

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アクア事業部では、通常、営業を通して持ち込まれるサンプルを本社で分析し、最適な薬剤を選定しているのですが、ビーカーに入れたサンプルと現地の水の状態には若干の違いが生じるため、実験上導き出された薬剤が、現地で期待したほどの効果を生まないということがあります。そうした場合には、原因を考察して改善していく努力をして対処するのですが、その過程では、現地で使われている機械や装置を調べる必要が出てくる場合もあります。私は今、本社内にある施設での分析が主な業務になっていますが、今後は、現地に赴き汚水処理の状況を確認してデータ化するなど積極的に業務範囲を広げ、それを薬剤の選定に役立てていけたらと思っています。

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